ないものねだり



何もかも
私には与えられている


私が寂しくないように
私が辛くないように


優しくそっと
私を守ってくれる


なのに
私は孤独で


なにものねだりって
解っているのに


「解っているのに」


周りに
家族も友人も


たくさんの人々が
笑っていてくれる


それなのに
私は孤独で


幸せなはずなのに
苦しくて


どうにもならない
空虚感が襲ってくる



握り返してくれる手が
抱きしめてくれる胸が
私にはあるのに


それでも
私は孤独で


ないものねだりって
解っているのに


「解っているのに」


どうにもならない
空虚感が襲ってくる



幸せなはずなのに
悲しくて


周りの笑顔が信じられなくて


握り返してくれる手が
抱きしめてくれる胸が
信じられなくて


どうにもならない
孤独が私を襲ってくる


ないものねだりって
解っているのに


「解っているのに」


私はひどく
孤独を感じてしまう