Mirror



鏡を見つめる僕と目が合った
向こう側の僕が嗤った気がした

この無力さに
この愚かさに

目を閉じて
目隠しして

気付かないようにしてきたものを
暴かれたような気がして堪らなかった

いつか夢の中で君が言った
僕なんて居ないほうがいいんだって
鏡の君もそう言った

遮断したものが
拒絶したものが

目を閉じて
目隠しして

忘れ去ろうとしたものが
僕の内側からあふれ出してくる

頭を強く振ってみても
心を押さえつけても

嗤い哀れむ鏡の僕はそれを許してくれない