Love-Less
結局、私の事なんて誰も見ていない
私を無責任に産み落としたあの人さえも
私の事なんか見ていない
初めは、何とか見てもらいたくて頑張った
だけど、その目は私に向けられることは無く
出来のいい子に向けられた
「お腹を痛めた子」なんて関係ない
必要なのは出来具合
私が苦しんでいようが
望むものを買い与えればいいと思っている
私が悲しんでいようが
放っておけばいつか泣き止むと思っている
物が増えていくたびに心は空っぽになる
押し込めた涙さえことあるごとに流れ落ちる
結局、私の事なんて誰も見ていない
笑っていれば元気だとかそんな無駄な理論
言い訳にしか聞こえない
「たった一つの命」なんていらない
欲しかったものがもらえないのに
私は何も欲張っていない
普通の子供が望む愛情と安心だけ望んでいたのに
私は何も反発していない
たとえ私の名前を呼ばれなかったとしても
普通のものが抜け落ちた心の中
名前を呼ばれない寂しさが
意固地にそれを埋めようとしていた