曇りガラス



曇りガラスを張った私の心

誰かに頼りたい
誰かに頼ってほしい


でも、この曇りガラスは破らないで


壊されることを
変えられることを
恐れていた

今のままで
そう願っていたのに

残酷な時間は許してくれない

少し立ち止まって
後ろを見る

誰かに居てほしくて
私もそんな存在になりたくて


でも、この曇りガラスは破らせない


私の心の一部が
空っぽだって
知られたくなくて

今でもずっと
曇りガラスをはさんで向かい合っている