欲と咎人



心の傷を隠して
両手でだけで自分を抱きしめる

ただひたすらに求めて
無理やりに奪い取って
夢中になって壊す

一時の安心感だけが僕のもの

神になんて
僕の存在を認めてくれなくていい

僕が咎人というのなら
助けてくれない神はいったい何?


ただひたすらに求めて
利用するだけ利用して
都合が悪くなれば捨てる

自分の腕の中だけが僕のもの

流れ星すら
誰かが作った幻想だったのに

僕が咎人というのなら
願いをかなえない星はいったい何?


ただひたすら求めさせて
目の前でちらつかせながら
すべてが奪われていく

この思いは自分だけのもの
僕のたった一人の理解者は僕だけ

僕が咎人というのなら
言葉を振りかざす人々はいったい何?


体が寒くなる思い
涙を流す機能を失った目
それでも何かを求めてる

傷だらけの心
この傷は初めは無かったのに

僕が咎人というのなら
傷を作らせた君はいったい何?