罪と罰



激しい睡魔も消え去った
徹夜明けの朝

君はとうとう僕の前に現れてくれなかった

僕の罪を裁くため
冷たい太陽が僕を照らした
冷めた空が見下ろしてきた
生暖かい風が僕を嗤った

同じことを繰り返しては
罪にぬれる手

僕はただただ現実から目を背けてきた


生きることが僕の罰
他のものが望むのなら
あげたっていいものなのに
手放すことを心が拒む

与えられなかった愛情を
ただ求めた夜

君を思ってひたすら涙を流す僕が居た

過去を消して
今を失って
求めるものすら失って
何が残った?

同じことを繰り返しては
罰に苦しむ僕

いつのまにか君が僕の前に居ることに気付かずに


捨てられて
拒絶して
傷ついて
臆病になって
孤独に癒しを求める

救いの手すら無視をして
罪を嘆く僕

君の手をいつになったらつかめるのだろう


信じて
裏切られて
求めた愛の言葉すら
嘘だったのに

救いを求める心に
蓋をした

君の手の見えないところまで堕ちていけば救われるだろうか


あげそうになる右手を
ひたすら左手で押さえつけて

救われようとしない罪
心を無視して生きる罰


僕はまだ
君へ目隠しをして
ただひたすらに心を押さえつける