混沌と秩序



混沌の世界が怖くなった
何もかも決められていない世界が嫌になった


希望にあふれているのかもしれない
自由が与えられているのかもしれない


けれど僕は浮遊していく
括られることの無かった風船のように


行く当てが無い
居場所が無い
求められるものが何も無い


寂しくて、怖くて、辛い


混沌は僕にとって暗いだけの洞窟



秩序の世界は僕を受け入れてくれない
甘えるなと叱咤され僕は放り出される


回り道はいつものこと
踏み外すなんてもう慣れた


けれど僕は求めている
愛情を与えられなかった子供のように


白線を引きたかった
ガードレールが欲しかった
道を照らす街灯が欲しかった


温かくて、優しくて、大きい


秩序は僕にとって日の差す花畑だった