汚染



大人になるにつれて
心が汚くなっていくのが分かった
大人がどれほどずるい生き物なのか分かった


無邪気に虹の根元に駆けたあの頃


疑うことを知らなかった
裏切ることを知らなかった
すべての現象を素直に受け止めていた


今ではもう、それすら忘れてしまっている


誰かが私に向かって言った
「自分で生きてきたような傲慢さだ」


無邪気に語る私の声に、黙れと声が重なった


夢もカケラもあったもんじゃない
理想論だけでは生きていけないと知った
現実を見ろと大人達に非難されてきた


無邪気に夢を語ることを許されていたあの頃


今はもう、それを隠して生きている自分がいる


押し付けられることを知った
責任をとるということを知った
心に目隠しをして生きることを知った


「心が押しつぶされそう」
その言葉の意味を身をもって感じた