拒絶
小さく思った
「干渉されたくない」
いつのまにか大きな思いとなっていた
言葉も気配もすべてが嫌になった
本当は好きなのに
「うっとうしい」
そう思ってしまっていた自分がいた
拒絶される辛さは自分が知っているのに
それを他人にしてしまった
後悔?
それをなぜか私はしなかった
小さく思った
「触られたくない」
いつのまにか私から触れなくなっていた
温もりを自分から拒絶した
本当はここに居て欲しい
「そばに来ないで」
そう言っている私は嘘吐き
そう言ってしまえる自分が不思議でならなかった
なぜ?
私はまだ気付いていなかったのかもしれない
小さく思った
「なにもかも拒絶したい」
いつのまにか大きく膨れ上がっていたことに
私の知らない間に心を包み込もうとしていたことに