傷口
心の傷に塗る薬は底を尽きた
私の傷口はとうとう開いたまま
ジンジンと痺れて
グズグズと痛みがくすぶる
私はもう、あなたに恋をしているのかわからない
ただ満たされない心を埋めたいと
あなたを求めているだけかもしれない
この愛しさも、この苦しさも
もしかしたら偽者なのかもしれない
すべては過去の事として、もう受け入れているのかもしれない
もう、忘れてしまおう・・・
もう、開放しなければ・・・
そう思うたびに何回も傷口を開いた
そのたびに泣いてすがって
必死に傷口を埋めようとしている私がいた
私はあなたがとても憎かった・・・
私はあなたがとても愛おしかった・・・
すべてが私の中で矛盾していた
君を考えると、私の心は切なさに耐えられなかった
心に塗る薬はもう底を尽きた
私はまた君を取り込もうとしている