私と僕1



幼い頃
私は初めて君と出会った


不安や
孤独や
哀しみが私を
覆い尽くそうとしていた


涙を流して
身体を震わせて
自分を抱きしめる日々


私よりも一回り二回り大きい手で
私の頭を撫でて
私の身体を抱きしめてくれた


幼い私の世界で
君の存在はとても大きなものだった


好きで
好きで
大好きで


私に暖かさを教えてくれた
そんな君を愛していた


君は私を妹と
私は君を好きな人と


食い違う想いはどうでもよくて


ただ君がそばに居てくれる
その時間が大切だった


全て
全て
君へと


幼い私の心は
全て君に支配されていった